初心者向けに簡単に簡単に・・・って、それ考える部分少なすぎて逆にクソ難しいゲームになってんじゃねえの? 「オーディンクラウン」2/23時点レビュー
MOBA。
マルチプレイヤー・オンライン・バトル・アリーナとかいう、
大層な名前のジャンルを知っているスマホゲーマーはそうそういないと思う。
というか知ってるやつは先にVaingloryとかモバイルレジェンズやってるわな
PCではプロゲーマーなんかもいるような世界ではあるMOBA。
そこに我らが日本メーカーが独自タイトルとして出してきたのが、
今回オレがプレイする「オーディンクラウン」だ。
ざっくり点数
50点。
親しみやすいグラフィックは文句なし。
MOBAで初心者が壁に感じる部分を取っ払っているゲームデザイン。
意地悪な言い方をするなら工夫の余地が少ねぇぞってことなんだが
それが本当に初心者でもとっつきやすくなっているのか?
クソ真面目な感想行くぜ
MOBAでは敵との相性、対戦の進行に合わせたアイテムの購入を対戦中に行うわけだが
このゲームの場合対戦中にキャラクターの性能がプレイヤーの意思で変わる事は無い。
事前に装備しておいた装備とルーンがすべてだ。
対戦中に調整出来るっていうのは、キャラ差が不利でもひっくり返すことの出来る可能性が生まれる余地がある、ということで
このゲームの場合キャラ相性も悪い、装備も適してないだとホントに積む。
ビルドパスなんてLoLもVaingloryも適当なプレイヤーがわんさかなワケで
適当なプレイヤー同士が競っているからこそ、自分がちょっと頭使って買ってみたアイテムが刺さったりする展開が生まれたりもするわけで。
事前に装備を組める、っていうのについては・・・
大昔の話だから今は知らんけどLoLはルーン撤廃してたと思うしVaingloryに至っては完全に試合前の準備は何も必要がないし
ちょーっと時代遅れって感じるかなと思う。
そのくせ装備枠は3つでルーンは攻撃・防御・実用に(確か)10個ずつプラス強力なルーン3つずつ、
ってそれ最適な構成に出来てるかで迷って対戦のキュー入れられなくなるパターンじゃねえの・・・ゲーム内容は初心者向けにしようと折角努力してんのに煩雑すぎねえか?
5v5でも1戦10分弱で終わることも多いゲームデザインになっているのは凄い。ホントに凄い
ちゃんとサイドレーンを奇襲出来るようにもなっていて、ある程度集団戦を制することが出来れば倒すことでレーンプッシュを手伝ってくれるジャングルボスもいたり、短い時間で出来る限りMOBAらしい試合になるようになっている。
ゲーム展開でキャラ性能に差が出るのはキャラレベルとキル時のチームバフのみのため
レベル差をつけて1~2人が雪だるま式に強くなっていき手も足も出ず・あるいは出されずゲームセットのパターンが圧倒的に多い。
ここ上手に出来るなら当分は無双ゲーム出来ると思うから、プレイヤー居なくなって過疎るまではしゃぶりに行くのがオススメ。
プレイで他人の先にいけないやつは頭を使うしかないし、プレイスキルも頭も両方兼ね備えているプレイヤーは勿論この手のゲームに限らず強いわけだが
分かりやすくプレイスキルに差が出る(なんかコンボが上手いとかスキル当てるのは殆どターゲッティングの必中スキルだし)要素は無いし
どっちかっていうとマップちゃんとみて必要なところに必要なことをするってゲームに感じるが
プレイは下手だけど頭を使ってカバーする、っていう要素が今のところ少ないように思うぜ。
それって間違いなく初心者向けにそぎ落とした要素がもたらしてくれていたものでもある。
どっちが良いのかなんていうのはくだらねえ話だが、たまにめんどくせえな考えるの、と思っていたMOBAのビルド要素っていうのはこういう側面もあったんだな、
って面白い発見をした気分だわ。
MOBAが爆発的に流行ってるのって、5人対5人の10人が1戦で絡み合うのが
なんつーかドラマチックというか、ひとつの物語みたいになるところだと思うんだよ。
予定調和の試合じゃない。
プレイヤーそれぞれあるいは5人がまとまったときに選ぶ戦略が
1回として同じ試合にならないって良く言われるがまさにそうなんだと思う。
このゲームもそうなれるだけの要素は十二分に秘めていそうなんだが・・・
現状のディンクラは平日の夕方、18時頃と日付をまたいだ0時過ぎ頃に5v5をプレイしようとして
平均は取ってないが2分以上待たされたので過疎には覚悟しておいたほうがいい。
もうちょっとマッチングが早くなるように、Vaingloryじゃないけど3v3メインにしたら良かったんじゃないかと思うぜ
1v1はこのゲームバランスで必要ないんじゃないかと思う。
MOBAの面白さをコンパクトにまとめる、という点ではVaingloryのほうが圧倒的だ。
ただインタビューとか見ているともろ追っかけているわけじゃなく出来る限りライトにして、
間口を広げたいって思っているのが凄く伝わる点はきちんと書いておきたい。
マネタイズできずに爆死がオチではあると思うが、何かの間違いで急成長する可能性はないこともないんじゃないか。
「オーディンクラウン」公式略称”ディンクラ”は、今のところそんなゲームだ。